日々の暮らしに追われ漫然と時が過ぎていく。
毎日同じで、すごく不満があるわけでもないけどこれといった希望とかワクワク感はない。
そんな日々に動きが出て人生の歯車が勢いよく回り出し、毎日が生き生きしてくる簡単な方法をご存知ですか?
一言で言えば「新月と満月を意識して暮らす」。
「あ、月に願い事をするってやつ? それはちょっとね…」と思った人、そうではありません。
誰でもお正月や誕生日には、それまでの一年を振り返ったり新しい目標を立ててみたり、少なくとも「これからの一年がいい年になるように」と思ったりしますよね?
新月と満月を意識した暮らしというのは、それに少しだけ似ていて、でも「生活にリズムがつき人生に動きが出てくる」という意味では俄然効果があるものです。
セルフマネジメントにもってこいです。
実用的で、仕事や実生活に落とし込める月の使い方についてご紹介します。
新月と満月の2週間サイクル
私たちが見る月は膨らんだり細くなったり、満ち欠けを繰り返しています。
月が見えなくなってしまう日は、新しく月が始まる日だから「新月」。
徐々に膨らみ15日でまんまるの満月に。
そこからだんだん細くなり、やはり15日ほどで再び新月を迎えます。

日本で現在の暦の前に使われていた旧暦は、月の満ち欠けが基になっており、月が新月になる日を各月の始まりとしていました。
「1日(ついたち)」という語は、「月立ち(つきたち)」の音が変化したものだそうです。
海の潮の満ち引きが月の引力によって引き起こされ、新月満月と大いに関係しているのはよく知られていることですが、月の満ち欠けがそれ以外にも人間や地球に影響を与えているという考えや経験則に基づいて、それを天候を読んだり暮らしに利用するような言い伝えは世界中に見られます。
言い伝えどころか、株投資のためのチャート分析にもムーンフェーズを使ったいろいろな指標があります。
新月と満月が相場の上下動の転換と一致することが多い、つまり2週間(半月)サイクルで動くという現象はよく知られています。

新月はスタート 満月は満ちるタイミング
西洋占星術では、新月は「新しいことを始めたり、目標を設定したり、何かを購入したり」といった、何かをスタートすることに良いタイミングで、満月は「物事が満ちる、達成する、手放す」タイミングだと考えられています。
ここでも、「占星術??」と引いてしまう人もいるかと思います。
でも心を開いてちょっと考えてみれば、「新月―満月―次の新月まで」のサイクルは、とても暮らしに取り入れやすく、自分の意識と行動を少しずつ変えていくのに役立つと思いませんか?
日本のように四季の移り変わりが豊かな国では自然のリズムを感じやすいですが、月のサイクルを意識し出すと、なお一層、心と体が本来の自然なリズムを取り戻すように感じられてきます。
月に一度新月の時に、自分の行動や思いを意識して、どんなに小さなことでも構わないので何か意図的に新しいことを始める、思い描いてみる。新しい意図を持ってみる。
そして満月を、例えばプロジェクトの達成日や何かの完成目標日にしたり、そこまでの日々を振り返って、自分を労り褒め、ここまで来れたこと・起こった物事・周りの人に感謝をするタイミングとする。
新月から満月までは、とにかく前に進む、拡大期。
満月から新月までは、進めてきたことの軌道修正や調整をし、不要なものをそぎ落としていく時期。
これを意識して繰り返すだけでも、特に毎日を漫然と過ごしてしまっていたり内省の習慣がない人は、人生が動くようになってくるのが感じられると思います。

これだけでも十分試す価値がありますが、さらに一歩踏み込んで。
例えば「作文を書け」とか「新プロジェクトを立ち上げろ」とどーんと言われてもなかなか難しいものがありますが、テーマがある程度絞られているとやりやすいということはありますよね?
毎回の新月や満月に具体的な「テーマ」があると、より一層彩りが加わるし変化があると思いませんか?
ここからは、生活の質や仕事のパフォーマンスを上げるのに役立つ「テーマの取り入れ方」についてお話します。
新月満月が起こる場所には象徴するテーマがある
月に一度(稀に2度のこともある)の新月満月は、毎回天空の違った場所で起こります。
地上でも「お土地柄」というものがあるように、空でも場所によって土地柄(空柄?)のような性質があると、古代からの叡智である占星術では考えられています。
新月満月が起きる場所の象徴するテーマを、目標をたてたり調整や手放しを行う際に利用すれば、宇宙からの応援がありそうですよね?
そんなことがあるとは信じられない人も「月に2度、毎回違った角度から自分の行動や思考を見つめるサイクルをつくる」というのがセルフマネジメントに役立ちそうだ、とは直感で分かるでしょう。

まず空の場所ですが、これは「乙女座の満月「水瓶座の新月」などと表現されます。
「乙女座、水瓶座」と言うと、「生まれた日によって決まる星座占いの星座」「いくつかの星を線でつないだもの。カシオペア座とか」と思い浮かべる方が多いでしょう。
もちろんそうした意味もあるのですが、「○○座の新月」という場合の○○座は空の場所を表しています。
天球を円にして30度ずつ12等分し、各場所に一番近い星座の名前が割り当てられています。
皆さんおなじみの12星座占いで使われる星座と同じです。
そしてそれぞれの場所が、異なるテーマを担当しています。
- 牡羊座
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アイデンティティ、新しい挑戦、純粋、スピード感、勝負、開拓
- 牡牛座
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ゆっくりコツコツ、物質的豊かさ、経験、安定、五感で確かめる
- 双子座
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情報、知的好奇心、軽やかさ、コミュニケーション
- 蟹座
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感情、守り育む力、家庭、居場所、共感、母性、大衆的
- 獅子座
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自己表現、創造性、遊び心、明るさ、演出、存在感
- 乙女座
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実務、分析、調整、義務、責任、誰かの役に立つ、健康管理
- 天秤座
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社交性、バランス感覚、洗練された美、調和
- 蠍座
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探求心、深くつながる、徹底的に何かをする、再生
- 射手座
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楽天的、肯定的、自由、遠く高く広きものを求める
- 山羊座
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構造、枠組み、社会、指導、目的達成、統率
- 水瓶座
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博愛、未来志向、個性、フラットに結びつく全体、進歩的
- 魚座
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癒し、愛、浄化、霊的インスピレーション、芸術、融合
例えば乙女座の新月の頃には、「暮らしや働き方をリセットし、効率的な状態をつくる」ことを意識し、業務フローを見直したり新しい健康習慣を取り入れてみたりする。自分が望む働き方を思い描いてそのために何か小さなアクションを起こしてみる。
双子座満月なら、気になっていた店に行ってみたり知的好奇心を満たすようなことをして自分を満たしてあげる。同時に、情報やコミュニケーションに関するメンテナンスを行い、効率化を図ったり情報のデトックスをしたりする。
こんなふうに、テーマに合わせたアクションをとってみると、今まで毎日が同じことの繰り返しのように感じていた人も、日々の暮らしがダイナミックにカラフルになっていくのが感じられるようになると思います。
2025年の新月満月の日付はこちら↓をどうぞ。

まとめ
いかがでしたか?
毎月の新月満月を、生活や仕事の進め方を見直すきっかけとして使うのは、占星術に興味がない人やスピリチュアルが苦手な人でも無理なく取り入れられ、しかもとても有効な習慣です。
日々の生活を整えたい方、仕事のパフォーマンスを上げたい方は、ひと月の流れを整えるためのタイミング設定に、新月満月を活用してみてはいかがでしょうか。
ちょっとした意識の持ち方と小さなアクションの積み重ねが、大きな変化を生み、人生にワクワク感をもたらしてくれるはずです。