夜空を見上げて、「あの星の名前は何だろう?」と思ったことはありませんか?
そんな疑問に答えてくれるのが、無料で使えるプラネタリウムソフト Stellarium(ステラリウム)。
スマホでもパソコンでも使えるとても便利な 天体観測アプリ なんです。
今回はその魅力と、基本的な使い方をご紹介します。
ステラリウム(Stellarium)とは?
Stellariumは、無料のオープンソースプラネタリウムです。
- 無料で使える
- Windows、macOS、Linuxに対応
- 60万を超える恒星を収録
- 美しいビジュアル。本物のような天の川や日の出、日没
まるでプラネタリウム館の投影機をパソコンに持ち込んだような体験ができます。グラフィックは非常に美しく、夜空の星を肉眼で見たときと同じように表現してくれます。
サイトはこちら→https://stellarium.org/ja
スマホ版ステラリウムの楽しさ
スマホにステラリウムを入れてから、夜空を見上げるのが何倍も楽しくなりました。
アプリを開いたまま携帯を空にかざすと、今自分がいる場所で本来見えているはずの星々が画面いっぱいに広がります。

それまでは、「あれが○○座かな?」「あれが××星?」と思っても確信が持てずモヤモヤすることが多かったのですが、ステラリウムがあれば安心。
星や星座の名前を教えてくれます。
人工衛星の名前までわかるので「こんなにたくさん飛んでいるんだ!」と驚くばかりです。
都市部の明るい空や、曇りや満月の夜でも、アプリの画面と合わせて空を眺めていると、不思議と満天の星が空に浮かび上がってくる気がします。
星座の絵を表示する機能も神話から出てきたように美しく、まるでプラネタリウムをポケットに入れて持ち歩いているようです。
開発してくれた人、ありがとう‼─本当に心底そんな気持ちになるアプリです。
パソコン版ステラリウムでさらに本格的に
スマホ版もすごく楽しいのですが、パソコン版の Stellarium はもっと本格的。
天文シミュレーターのように、星空を細かく再現してくれます。その上、様々な機能があります。
時間と場所を自由に変更
観測地点を世界中から選べるので、例えば「ハワイの星空」や「南半球の空」も再現可能です。また時間を自由に動かせるため、過去や未来の星空をシミュレーションできます。
星をクリックして情報表示
気になる星をクリックすると、名前や明るさ、距離などの情報が表示されます。天体観測の勉強や自由研究、写真撮影の準備にも役立ちます。
星座絵や星座線を表示
星をつなぐ線や美しい星座絵を表示できるので、星座の形を覚えるのにぴったりです。お子さんと一緒に楽しむのにも最適です。
人工衛星や彗星の表示
追加データを読み込めば、国際宇宙ステーション(ISS)や彗星も表示可能。実際に観測する前に「いつ、どこに見えるか」を予習できます。
使い方
スマホアプリ
Google PlayやApp StoreでStellariumをインストールします。
開くと、自動的に自分のいる場所の空が画面に広がります(位置情報の許可を求められた場合は許可して下さい)。
直感的に使えます。

1…このマークをタップすると、いくつかのアイコンが出てきます。星や惑星の名前、星々を線で結んだ星座と星座絵、方位角や座標、ナイトモードなどがあるので、タップで表示非表示を切り替えます。
2…ここをタップすると時間を動かすことができるようになります。時計マークでリセットできます。
パソコン
サイトに入ると、ダウンロードして使えるものとWeb版があるのが分かります。
私も一度ダウンロードしたのですがあまりに本格的でよく分からないことが多く(-_-;)、一般の人にはWeb版のほうが使いやすいのかな、と思います。

Web版に入ったら、画面左下に観測地点を表示する部分があるので、そこをクリックすると、画面中央に位置入力ができるウィンドウが開くので、設定したい地名をローマ字で入力します。

最初は、観測地点を自分の住んでいる地域に設定するのがおすすめです。
実際の夜空と見比べながら操作すると、星座や惑星の位置がぐっと身近に感じられます。
あとはスマホ版と同様のアイコンが下部に出ているので、そこをタップして、星座や星座絵、グリッドなどの表示非表示を切り替えます。
マウスドラッグで空を見回せ、マウスホイールがズームです。
こんな楽しみ方がおすすめ!
- 流星群や日食のシミュレーション(直近の天文イベントを予習)
- 子どもと一緒に星座探し(星座絵が出るので理解しやすい)
- 天体写真撮影の準備(どの時間にどの星が見えるか確認できる)
- 旅先の星空を仮想体験(ハワイや南半球の星空も再現できる!)
まとめ
ステラリウム(Stellarium)は「今夜見える星を知りたい」「昔の空を再現したい」──そんな願いを手軽に叶えてくれる、まさにデジタル時代のプラネタリウム。
本当はいつでもどこでも私たちの頭上に拡がっている満天の星、そこに常にある広大な宇宙を思い出させてくれます。
どうかあなたも宙(そら)を感じてみてください。
